Dawn of titans 313 オモチの記録 ★ ヘイムダル物語

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


今回


 


やや長い小説仕立てなので


 


お時間がある時に


 


ごゆっくりお読み下さい。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 



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私はオモチ


 


 


神々の物語を記録するタイタンだ


 


 


 


 


 


 


 


 


ここ、北欧では


 


巨人族


 


オーディン率いる北欧の神々が争っている。


 


 


 


 


オーディン達、北欧の神々は


アスガルドという王国に住んでおり


繁栄を続けてきた。


 


 


 


 


 


 


 



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オーディン達はユミルという


始祖の巨人を倒し


 


その遺体を使って


アスガルド王国を築き上げたのだった


 


 


 


 


 


 


ヨツンといった巨人族の攻撃を


一人で防いでいるのが 


ヘイムダル


 


 


 


 


巨人族


このヘイムダル


長年煮え湯を


飲まされている


 


 


 


 


 


 


 


 


 


さて・・・


 


以前、ミッドガルド王国に立ち寄り


このヘイムダルに関して


フリッグ女王に聞いた話がある。


 


 


 


ここに記す、、


 


 


 


 


 


 


 


 


 


========


 


 


原作:大昔の神話


作者:肉夫


 


「オモチの記録・ヘイムダル物語」


 


 


 


 


 


 


 



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私は女王の侍女達に


海の宮殿「フェンサリル宮殿」の


一室へ通された。


 


 


 


 


 


 


 


宮殿・・と言っても、、


 


そこには


アスガルドの繁栄を象徴するような


豪華絢爛な調度類は、なく・・


 


 


 


見た目は質素ではあるものの


シールド魔法を帯びた館の中には


様々な魔法のアイテムが並べられていた。


 


 



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▲ フェンサリル宮殿


 


 


 


 


 


 


 


 


「おお、オモチ・・よく来たね・・」


 


 


 


 


 


そう言うと、


アスガルドの女王は


私を椅子に座るよう促した。


 


 


私は、


アスガルドやミッドガルドを


自由に往来する許しを得ている。


 


 


 


とは言え、異世界からきた私が


100%受け入れられている筈はない。


 


私の背後のカーテンの奥には


嵐の乙女達が数名控え


万が一に備えているのだろう。。


 


 


 


 


 


 


 


ヘイムダルについて


 


            知りたいのだろう?


 


 


 


 


そう、あの寡黙で頭がキレて


物凄く強いと噂の


ヘイムダルがどんな男なのか


伺いにきたのだった。


 


 


 


 


 


女王は言った


 


 


 


 


彼は突然現れたのよ。


 


 


 


このアスガルド


人間が暮らすミッドガルドが


虹の橋で繋がれているのは


知ってるでしょう


 


 


 


火と大地と


氷のエレメントで出来たこの橋は


ビフレストと言うの。


 


 


 


ビフレストが出来たときに


人間界とは行き来が


出来るようになったけど


巨人族も侵攻し易くなった。


 


 


 


 



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▲ビフレスト:虹の橋


 


 


 


 


では、番人が必要だ!


 


となった時、突然どこからか現れ


番人になったのがヘイムダルなの。


 


 


 


 


 


 


その出生は謎なのか?


何か知っているか?


 


私が女王に伺ってみたところ


この様な回答だった・・


 


 


 


 


 


 


彼については謎が多いのよ。


 


そもそも9人の母親から生まれたらしい。


 


海の女神の子という話もある。


 


 


 


とにかく、


番人にはうってつけの


能力を持っているの。


 


 


昼夜問わず500km先まで見通す視力。


 


地面から草が生える音や


羊の毛が伸びる音を聞き分ける聴力


 


そして、ほとんど


寝る必要がなく、常に起きている。


 


 


この能力が判明して


王国に攻め入る邪悪な巨人の監視や


 


いつか起きるであろう


終戦ラグナロクの到来を


いち早く知らせる事などが


彼の役目になったの。


 


 


 


 


確かに・・


 


彼の容姿は


何かと凄い能力を秘めている・・


そう思わせる風貌をしている。


 


 


 


とにかく


非常に美しい容貌だ。


 


 


以前、


マーベルという作家が書いた


とある物語では、


 


黒い肌をして


髪の毛がチリチリな


ヘイムダルが描かれていた


 


 


 


しかしこれは


奴隷階級の人間。


絶対に有り得ない話だ。


 



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実際のヘイムダル


この様に綺麗な青年である


 



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フリッグ女王の話に戻ろう


 


 


 


 


 


彼は、虹の橋ビフレストの近くに


住んでいるでしょ


 



巨人が勝手に出入りしないよう


見張り役をしてくれているの


関所みたいな感じよね


 


 


普段はお酒を飲んで


楽しく過ごしている。。


 


それでも彼は有能。


何かあれば瞬時に戦闘態勢になるの。


 


 


 


 


女王は、侍女の嵐乙女に


稲妻水を一杯持ってこさせ


ゆっくりと口に含んだ


 


ちなみに稲妻水は、


アスガルドの雷雲から取り出した


稲妻を水瓶に閉じ込め、


3日間熟成させた聖なる水だ。


 


私にも一杯勧められたが


丁重にお断りした。


 


私がひとくちすすったら


その瞬間に、体中に稲妻が走り抜け


ズタズタにされてしまうだろう。


 


 


女王はそれを知った上で


敢えて勧めたのだが、


ちょっとしたイタズラ感覚なのだ。


 


 


 


 


そうそう、この前


 


またイタズラ小僧のロキが


 


フレイヤの首飾りを盗んだのよ。


 


 


ヘイムダルったら


すぐにそれに気がついて


ロキの後を追ったのよね。


 


ロキもいろんな動物に変化して


逃げようとしたのだけど


 


ついに観念したロキから


首飾りを取り返してきたのよ。


 


 


 


 


 


 


 


どうやら、ヘイムダルとロキは


 


因縁の間柄のようだ。


 


 


 


 


昔ね、


神達が集まる宴会の席で、


ロキが出席者の昔犯した罪を


次々と暴露したことがあったのよ。


 


 


ほんっと、ロキは最っ低の男よね!


 


 


 


実はこの話は知っている


女王は浮気した事を夫のオーディンの前で


ロキに暴露されたのだ。


 


私は(当然ながら)


知らんフリをしてうなずきながら


女王の話を聞いていく・・


 


 


ただ、ヘイムダルについては


暴露出来る罪が無かったみたい。


 


 


なんか迷ったあげく


橋の番人であることを


「卑しい仕事」と言っただけ。


 


ロキはその時から


ヘイムダルが嫌いになったようね。


自分の悪巧みが通用しなかったから


 


逆恨みしてみっともない。


 


 


 


 


 


その後も


 


いろんな話しを伺うことが出来た。


 


 


が、今日はここまでにしておこう。


 


 


つづく


 


 


注:


ニクオは奴隷制度には当然反対ですが


大昔の北欧では、身分階級は


当たり前で、マーベルの映画に出てくる


ヘイムダルに容姿は奴隷階級の象徴でした。


このため、そのような内容になっています。


あしからず


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