オモチの記録
フリッグ女王へのインタビュー後編
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ヘイムダルについて
フリッグ女王からうかがった記録だ。
女王は語る。
そうそう
トールのミョルニルが盗まれたとき
入れ知恵したの、ヘイムダルよ
そう言うとフリッグ女王は
稲妻水を飲み干した勢いで続ける
トールは一度ミョルニルを
巨人のスリュムに
盗まれてしまったのよおー
どんくさいでしょう(笑)
それで
巨人のスリュムは
ミョルニルを返す条件でね
「美の女神フレイヤと
結婚させること」
を要求したの。
まあ、フレイヤなんか、
あんなアバズレは女神でも何でもないのよ。
うんうん。
フレイヤ・・
この豊穣の女神はたびたび巨人達に
狙われている。
霜の巨人ヨツンも過去に狙っていた。
理由は、その美貌である。
実は
ミッドガルド中で噂になっているのが
フリッグ女王は、その噂を
聞きつけて、フレイヤをアバズレなどと
言っているのだろう。
ただ・・・
なんだか稲妻水のお陰なのか
今、目の前で語っている
女王陛下ははご機嫌が良さげだ。
それで!
フレイヤは
「巨人の妻になんかなりたくない」と
激怒したのよ、いっちょ前に。
でも トールは、ミョルニルが無ければ
本来の強さは発揮できないから
巨人と戦って取り戻すこともできなかったの。
どうしようかと、悩んでいる時に
あのヘイムダルが現れたのね。
ヘイムダルは、
いきなりツカツカやってきて
「トールが
花嫁になりなさい」
って言ったのよ。
いきなりだからさすがに誰もが面食らい
トールも驚いたし女装を嫌がってたけれど
最後にはベールをつけて顔を隠し
花嫁として巨人の元に行ったわけ!
その後、聞いた話だと、
トールがフレイヤのふりをしていることに
気づかないスリュムは結婚式を挙げた。
運ばれてきたご馳走を
あっという間にたいらげ、
酒をがぶがぶ飲んだトールに
スリュムは驚くものの
侍女に化けた神、“ロキ”が咄嗟に
待ち焦がれるあまり、今日まで食事も
喉が通らなかったのです」
とフォローしたことで
なんとか乗りきったそうだ。
そして
スリュムは、花嫁の清めの儀式として
ミョルニルをトールの膝に置いたとき・・
自分の武器を取り戻したトールは
花嫁衣装を脱ぎ捨て、その場で大暴れ。
ミョルニルを取り戻したのだそうだ。
あの脳みそ筋肉男のトールを
うまく誘導したのよね。
まー、よく考えるわね。
ヘイムダルの美点を言いたいのか
自分の息子トールをバカにしたいのか
フリッグ女王の真意はよくわからない。
その後も、ヘイムダルの話は延々と続いたが
いずれも彼を褒め称える内容だった。
アスガルド中で噂されている話・・
フリッグ女王が
ヘイムダルと火遊びしているという噂は
当然ながら本人の口からは
語られなかった。
ただ、私の感触では
やはり火のないところに
煙は立たないといったところだ。
このご婦人
他にも噂が流れている。
ある意味、本当の魔女なのだろう。
それにしても
浮気する神様がなんとも多い・・
これにて
ヘイムダルの物語は終わる・・
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と、まあ
色々と脱線したけど
ヘイムダルについては
いろんなお話が残っていました。
ちなみに
ヘイムダルはロキと相打ちになり
お互いに死んでしまうのですが
それはまた別の機会に・・
過去のオモチの記録シリーズ
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・ユナック王の秘話
・オモチの記録★ファイヤストライク
糸売
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