#Dawnoftitans375 オモチの記録 ★ ファイヤーストライクの真相②

 


 


 


 


 


 


原作:RIZIN


脚色:肉男


「ファイヤーストライクの真相2」


 


 


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私はオモチ。。タイタンだ。


 


タイタンの逸話を記録するため


旅をする。。


 


 


 


人間兵士だった


ファイヤーストライクが


どの様にして亡霊のような容姿になり


ユナックタイタンとして力を得たのか


 


 


 


先日訪れた弓兵の溜まり場・・


とある噂を聞いた。


 


 


それをここに記す・・。


 


 


 


 


 


 


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シュパン!


 


 


その弓兵は


木陰に見え隠れするカラスを目掛け


弓を放ったのだった。


 


 


 


見事に命中。


 


 


 


「カラス達が、


        最近悪さばかりして


                         困るんだよ~!」


 


そう大声で言うと、


その弓兵は切り株に腰をおろし


胸元から葉巻を取り出す。


 


 


 


私は、彼らの前にアグラをかき


小指ほどの小さな弓兵の言葉を


パピルスへ一語一句書き留める。


 


 


 


 


煙がフワッと弓兵を隠す。


 


 


 


「ファイヤーストライクは


   もともと弓兵部隊の一員で


   俺らと同じ人間の女だったんだ」


 


 


 


 


 


この弓兵の話によれば


「ペェラァル」と言うのが


ファイヤーストライクの本名。


 


 


弓兵部隊のひとりだったが


全く役にたたない、新兵と


ほとんど変わらない有り様だった。


 


 


ペェラァルは、


日々、周囲の弓兵に馬鹿にされ


なんとか見返したい、、、


それだけを考えていた。


 


 


 


 


 


そんな彼女に


最大の危機が訪れた。


 


 


 


とある戦闘で


彼女の部隊はヤルルスに挑んだ。


 


能力的に弱そうなヤルルスに


果敢に挑んだ弓兵部隊だったが、


 


 


・・ほぼ壊滅。


 


 


最後のひとりとなったペェラァル。


必死の抵抗も呆気なく


吹き飛ばされる。


 


ペェラァルは、自分の死顔を


ヤルルスの仮面越しに見ていた。


 


 


 


 


「あぁ、


         これが私の死んでいく


                    時の顔か…」


 


 


 


「これが…死ぬ時の………


 


 


    あれ?私、まだ死んでない?


    生きてるな?」


 


 


 


折れたと思っていた首も


痛みはあるが大丈夫のようだ。


 


 


 


 



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一方、ヤルルス。


相手が完全に息絶えるまで


その場を動かない。


 


無表情の仮面に


相手の死に様を映し続けるのだ。


 


 



慌てて目を閉じるペェラァル


 


 


 


 


無表情の仮面タイタンは


人間部隊の死体を見続けたのち


満足したのか、


静かに去っていった。。


 


 


 


 



なんとか生き延びたペェラァル。


 


奇跡的に軽症で済んだ・・・


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


いつもの酒場で


エール酒の匂いと喧噪の中


ひとり途方に暮れるペェラァル


 


 


 


自分を馬鹿にしていた弓兵部隊


だがそれも、もういない。


 


しかし、


このフォーゴトン・レルム


生き抜くには戦うしかない。


 


ヤルルスにも


なんとか一矢報いたい


 


 


 


 


 


 


 


だが、自分は弱い・・


 


 


 


ふと壁を見ると


1枚のチラシが目に入った。


 


 



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ヴォルスタン・ブートキャンプ


君もヴォルスタンの元で、強くなろう!


 


 


 


今の部隊に満足ですか?


不安はありませんか?


こんなご時世だからこそ、


自分のスキルを磨き、


強くなり生き延びよう!


 


お気軽にご連絡下さい!


一緒に勝利の雄叫びをあげよう♪


 


そっとチラシを折りたたみ、


ポケットにしまったペェラァル。


明日に希望を抱きながら


酒場を後にするのだった…


 



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「って感じで、ヴォルスタンブートキャンプで鍛えられたって聞いたんだけどよ!なんで人間がタイタンになれたんだ!?」


 


 


弓兵は、


短くなった葉巻を吸いながら


私に問いかける。


 


 


 


そうか・・・


そこからあの老民兵の話に


つながるのか・・


 


 


私は弓兵に礼を言い


弓兵の溜まり場から去った。


 


 


 


 


私はオモチ・・


タイタンにまつわる噂話があれば


是非教えてくれ。


 


民兵の話は、前回の話を見て欲しい。


 


 


糸売


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